「知りたいという執着心が100%」繰り返されるストーカー行為を防ぐカウンセリング現場を取材 加害男性の心境変化と“受診拒否”の壁

交際相手らに対するストーカー行為で逮捕されるなどした人が、その後も同じような行為を繰り返してしまうケースが後を絶ちません。その対策として期待されているのが、「カウンセリング」です。実際、どのように行われているのか、現場を取材しました。 依存症治療を専門とするクリニック。 北里大学 野村和孝 准教授 「こういったものがストーカーに当てはまるんだよということを確認しながら進めていったということで」 警察から委託を受けて、心理士で北里大学の野村准教授が中心となり、過去にストーカー行為をした人への「カウンセリング」を行っています。 数か月前から週に1度のペースでカウンセリングを受けている19歳の男性。今年、交際相手から別れを告げられた後、返事がなくてもメッセージや電話を続けました。その数は2日間で合わせて100件ほどに達したといいます。 男性は、ストーカー規制法違反の疑いで家庭裁判所に送致され、その後、保護観察処分を受けました。 北里大学 野村和孝 准教授 「(ストーカー行為をした際)自分はどういった思いを抱いていたのか、振り返っていくところから始めたいと思います。男性(19)はいかがですか」 カウンセリングを受ける男性(19) 「執着心が100%ですかね。『知りたい』がですね」 カウンセリングでは、なぜストーカー行為をしてしまったのか、患者自らが振り返り、何が悪かったのかを理解することで再犯を防ぐ狙いがあります。 男性はカウンセリングを受け始めて心境が変わったといいます。 カウンセリングを受ける男性(19) 「冷静になってからは、嫌だったりしたんだろうなとは思います」 今年に入り、20人のストーカー加害者たちと向き合ってきた野村准教授。共通点をこう指摘します。 北里大学 野村和孝 准教授 「思い込みの強さや、自分の想いへの囚われの強さに固執してしまうというところで、周りが見えなくなる傾向にあるかなと。カウンセリングに取り組む中で、ちょっと気をつけなきゃなとか、見直す必要あるなという思いに至る方もいらっしゃるので、一つの手立てとして(カウンセリングは)やった方がいいんじゃないか」 有効な対策となりうるカウンセリングですが… 「下がって!下がって!スタッフも離れて!」 今年3月、東京・池袋で21歳の女性が殺害された事件。女性を刺したとみられる元交際相手の男(26)は去年12月、ストーカー規制法違反の疑いで逮捕され、警視庁からカウンセリングを受けるよう促されていましたが、拒否。その後、事件を起こして自ら命を絶ちました。 警察は、ストーカー行為をした人にカウンセリングの受診を働きかけていますが、実際に受けるのは一部にとどまっています。

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