知人の両親を殺傷したなどとして罪に問われた男の裁判です。 住居侵入、殺人未遂、殺人、窃盗の罪に問われたのは、紳士服販売業の被告の男(29)です。 判決などによりますと、被告は2023年12月、岡山県倉敷市玉島の住宅に侵入し、この家に住む男性(当時57)を刃渡り約22センチの刺身包丁で刺して殺害したほか、男性の妻(当時50)に重傷を負わせました。 殺傷された夫婦は、男の知人の男(32)の両親。この知人の男も、両親の殺害を依頼し手助けしたとして、同様の罪で逮捕・起訴されています。 ■被告は甲子園にも出場した元高校球児 冒頭陳述などによりますと、1997年、島根県益田市で生まれた被告は、小さいころから野球に打ち込み、高校は地元の強豪校に進学。3年生の時には、県大会を優勝し甲子園にも出場しました。 大学のスポーツ推薦も手にいれましたが、1年生の時に大学を中退。その後、地元に戻り、塗装工や大工などの仕事をしていました。同時にスーツを仕立てる仕事も始め、2022年に岡山市でオーダースーツ専門店を開業したといいます。 ■知人の男との出会い「おらんようになったらええのにな」 2022年ごろ、被告は経営者などが集まる異業種交流会で知人の男(32)と出会ったとされています。 知人の男は自身の父親が社長を務める会社の取締役。その後、知人の男が被告にスーツの仕立てを依頼したことなどをきっかけに仲が深まり、それぞれの本業とは別に高級腕時計の転売を一緒に行い、利益を折半するほど親しい関係になったといいます。 そんなある日、知人の男は被告に両親に対する不満を打ち明けたといいます。 「おらんようになったらええのにな」 ■知人の男からの両親殺害依頼「両親がいなくなれば資産を…」 知人の男は、会社のクレジットカードでキャバクラなどの支払いをしたことや不倫について上司である両親からたびたび注意され、不満を募らせていました。 「両親がいなくなれば会社を乗っ取り、資産をほしいままに使える」 このように考えた知人の男は、2023年10月ごろ、被告に殺害の協力を持ちかけたとされています。当初、知人の男は、被告の“父親”に殺害を頼めないか話を持ちかけたといいます。