1億円超の金塊はどこへ…「総務省」「警察」をかたる二重の罠 特殊詐欺「受け子」の逮捕 宮城

去年6月、宮城県内に住む70代の男性から時価1億円以上の金のインゴットや金貨をだまし取ったとして、長野市に住む特殊詐欺の「受け子」とみられる男が逮捕されました。わずか2週間のうちに巨額の資産を奪い去ったその裏には、巧妙に仕組まれた「二重の罠」が潜んでいました。 ■【第一の罠】総務省を名乗る人物と「サイバー攻撃」の嘘 発端は2025年6月6日。宮城県内に住む自営業の70代男性の携帯電話に、1本の電話が入りました。総務省の職員を装う人物からの連絡でした。 総務省職員装う人物「あなたの携帯電話がサイバー攻撃を受けている。被害拡大を防ぐために、保険に加入する必要がある」 この話を信じた男性は、指示された口座に複数回にわたって、あわせて380万円を振り込みます。しかしこれは、さらなる巨額の詐欺への序章にすぎませんでした。 ■【第二の罠】「ニセ警察官」の登場と「金」の発送 男性のもとに次の連絡が入ったのは6月16日のこと。今度は警察官を名乗る人物からの電話でした。男性に現金の振り込みを指示してきた総務省の職員を名乗る人物が、保険金詐欺の疑いで逮捕されたというのです。警察官を名乗る人物は、こう言って畳みかけました。 警察官名乗る人物「捜査のため、あなたの口座のお金の流れと、自宅にある財産を教えなさい」 ■ニセ警察官に「捜査する」と言われた男性はその後… 男性は、警察官を名乗る人物に自宅に金のインゴットや金貨があることを教えてしまいました。すると後日、その上司を名乗る人物から連絡が入ります。 警察官の上司名乗る人物「自宅で保管している金のインゴットなども、特殊なインクで調べる必要がある。全て、指定した住所に送ってください」 6月22日、男性は指定された通り、東京都内のアパートの一室に、金のインゴット5キロ、金貨およそ1.3キロを郵送しました。その時価総額は、なんと1億884万円相当。最初の電話からわずか2週間あまりのことでした。 男性はその後、警察官の上司を名乗る男に「印紙代」を求められ、指定された口座に20万円を振り込みました。その後、連絡が取れなくなったことを不審に思った男性は、ようやく被害に気が付きます。しかし、全ては後の祭りでした。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする