韓国で“演技の神”とも称されるナムグン・ミンが主演を務める韓国ドラマ「夫婦の結末」の第11話と第12話(最終話)が、8月9日までに配信された。主人公カン・テジュ(ミン)が、誘拐犯ノ・マニ(キム・デミョン)に怒りをにじませながら説得するシーンに注目が集まったほか、テジュと妻コ・セユン(イ・ソル)夫婦が出した“答え”に大きな反響が上がった。(以下、ネタバレを含みます) ■テジュとセユンが結婚生活に答えを出す 「夫婦の結末」は、妻を誘拐された男の孤独な闘いを描くサスペンス。病院理事長を務めるセユンが何者かに誘拐され、その夫で脳外科医のテジュが、あろうことか容疑者にされてしまう。 警察の拘束を振り切って逃走し、孤独な闘いを繰り広げたテジュ。その甲斐あってセユンの救出には成功したものの、誘拐犯マニは逃走する。次第に、誘拐事件の背後にマニの妻キム・ギョンエ(イ・サンヒ)の持病と、それを利用しようとした病院内の黒幕の影が見え隠れし始める――というストーリーが展開した。 最終週に配信された第11話で、テジュが真の黒幕にたどり着く展開が描かれ、続く第12話では、テジュとマニの最後の対決、そしてテジュとセユン夫婦が結婚生活に一つの答えを出すラストが描かれた。 ■マニが見せた愛情「ギョンエは絶対に守る」 「ミセン」(2014年)や「賢い医師生活」(2020年)で“いい人”のイメージをまとってきたデミョンが、本格的に悪役に挑んだ本作。同作を通して注目を集めた怪演ぶりは、最終週まで健在だった。 ギョンエの命を救うためテジュと黒幕を天秤に掛け、新たな殺人もいとわないサイコパスぶりを発揮。ギョンエの手術が済んだのを見届けると「ギョンエは絶対に守る。ギョンエまで罪人にできない」と、すべての罪をかぶって命を絶とうと自分にナイフを向け、歪んだ愛情をのぞかせた。 そんなデミョン演じるマニの演技をがっちり受け止めたのが、ミン演じるテジュだ。テジュはギョンエの手術を執刀しながら、手術室の様子をモニター越しに見ているマニに、今すぐ証拠を警察に送り、自首するよう淡々と説得。カメラを通して「奥さんの命は、僕が握っていることを忘れるな」と、静かだが揺るぎない怒りをぶつけた。 そして手術後、自ら命を絶とうとするマニを「生きろ」「お前も奥さんも逃げられない。生きて罪を償え」と、怒りの形相で説得するシーンも強烈だ。 ■テジュ&セユンが出した“夫婦の結末”とは 本作を通してミンと強烈な演技合戦を繰り広げ、サスペンスパートを牽引したデミョンに、視聴者からも「圧倒された…!」「サイコパスなのに人間味を感じた。特に黒幕がわかってからは、マニに同情した」の声が続々。 本作の韓国語原題が“結婚の完成”であることから、韓国ではタイトルをもじって「ナムグン・ミンの“演技の完成”を見た」「キム・デミョンの“悪役が完成”」と、2人の演技合戦を称える声も上がった。 一方で、最終週ではテジュとセユン、マニとギョンエの“夫婦の結末”も印象的に描かれた。 テジュ逮捕の根拠になった「妻を消してください」と話している動画の完全版が警察によって復元され、テジュが「妻を消してください」の一言に込めた本当の思いも判明。 愛し方は違えど、2人が互いを愛しているからこそ“離婚”を選択するラスト、そして2人の娘・ハユンの命日に再会するエンディングに「納得できる最終回だった」「最終話の終わり方は、12話見守ってきて良かったなと思える結末だった」「希望あるラスト。ハッピーエンド…なのかな?」「丁寧に導かれたラスト」と、納得の声が続々と寄せられた。 ■誘拐犯夫婦の“愛のカタチ” 一方、マニとギョンエの“夫婦の結末”も印象的だった。ギョンエを守るためテジュの説得に従って自首し、取調べでもかたくなにギョンエの関与を否定するマニ。そして、連行されていくマニの映像を病室のベッドで見ながら静かに涙を流すギョンエ。 テジュとセユンとはまた違う、マニとギョンエなりの愛し方にも「テジュもマニも妻を愛する気持ちは同じだったんだな」「最終話まで来て、マニとギョンエの“夫婦の結末”でもあったんだと気づいて泣いてる」の声が上がった。 キャスト陣の強烈な演技合戦から始まり、テジュとセユン、マニとギョンエそれぞれの“夫婦の結末”に着地した本作。“結婚とは?”という問いを強く投げ掛けてくるラストが視聴者に深い余韻を与えている。 「夫婦の結末」はディズニープラス スターで全話独占配信中。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部