東京都内で知り合った女性を海外の特殊詐欺拠点に送る目的で誘拐したなどとして、警視庁特別捜査課は、所在国外移送目的誘拐などの疑いで、指定暴力団住吉会系組員の山尾輝斗被告(26)=所在国外移送目的誘拐罪で起訴=を再逮捕した。特捜課は認否を明らかにしていない。 逮捕容疑は何者かと共謀し、令和7年10月上旬ごろ、東京都墨田区で、都内に住む10代だった女性に「海外で稼げるよ。1週間で500万円稼いでいる子もいる」などと言い、荒川区の宿泊施設に誘拐した上で、女性をマレーシアに移送したとしている。 特捜課によると、女性は新宿区歌舞伎町の「トー横(東宝ビル横)」周辺で知り合った知人男性を通じて山尾容疑者を紹介され、詳しい仕事内容を知らないまま出国した。カンボジアやマレーシアの特殊詐欺拠点計4カ所で、「かけ子」をさせられたとみられる。今年7月にマレーシアの日本大使館に駆け込み、事件が発覚した。 山尾容疑者は国内でかけ子を集めるリクルーター役だったとみられ、これまでに男女4人を海外に移送する目的で誘拐した容疑などで警視庁に4回逮捕された。