「スパイは簡単にでっち上げられる」 在日韓国人ら取材の西村さんが書籍刊行 22日、あさぎり町でドキュメンタリー映画上映

1970~80年代、韓国軍事政権下で「北朝鮮のスパイ」とみなされて政治犯として逮捕され、死刑判決を受けた在日韓国人たちを取材したジャーナリストの西村秀樹さん(75)=大阪府=が、「絞首台からの生還」(三一書房)を出版した。並行して制作したドキュメンタリー映画(共同監督・小山帥人)も完成し、22日に熊本県あさぎり町で上映会を開く。西村さんは「人権は失って初めて気付き、スパイは簡単にでっち上げられると知ってほしい」と話している。 西村さんは元毎日放送記者で、当時から救援運動をする家族や同級生らを取材。韓国留学中に逮捕され、民主化後に釈放されるまで13年間獄中生活を送った李哲[イチョル]さん(77)=錦町出身、大阪市在住=ら当事者の体験も聞き取った。 韓国の情報機関が75年に祖国留学中の在日学生を一斉に逮捕した「11・22事件」から半世紀を機に書籍と映画を制作。水攻めや殴打など情報機関による激しい拷問に耐え抜いた苦労や日本に残された家族の心境が紹介されている。「国家権力に抗った在日コリアンの魂を記録した。家族や支援者の愛情も感じてほしい」と西村さん。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする