「ラヴ上等」とタイアップ中止に追い込まれた法務省内部で上がっていた「いくら何でも攻めすぎだ」の声 現役職員が語る“保護局”の誤算

「連日のマスコミ報道などもあり、保護局以外の部局からも『いくら何でも攻めすぎだ』『何をやっているんだ』という声が上がっていました。タイアップが取りやめになったのも仕方ないでしょう」 法務省の現役職員はこうため息をつく。 8月21日、法務省は「Netflix」で同月4日から配信がスタートした「ラヴ上等」のシーズン2とのタイアップを取りやめると発表した。 「ラヴ上等」は、元不良の男女が繰り広げる純愛リアリティショーで、タレントのMEGUMIが企画、プロデュースを担当したことでも話題となった。2025年12月に「Netflix」で配信されると大きな反響を呼び、今年8月からシーズン2が配信されている。 8月5日、法務省保護局は更生保護の掲げる「人は変われる。一緒なら」というメッセージに通じるとして同作品とのタイアップを発表。ポスターを作成し、全国の更生保護施設などで掲示していたが、世間からは「タイアップ相手としてふさわしくない」「犯罪被害者に対する配慮がなさすぎる」など大きな批判の声が噴出した。 加えて、作中で出演者の一人が過去を振り返るシーンで「人に火をつけた」と告白したことも注目を集め、さらなる炎上を呼んでいた。 これを受けて、法務省保護局総務課は公式サイトでこう説明していた。 〈この作品は、参加者それぞれが過酷な生い立ちや過去の罪など生きづらさを抱えながらも自分と向き合い、葛藤し、他のメンバーや地域の方々との関わり合いの中で少しずつ成長していく姿が描かれており、(中略)本作品をきっかけに、広く「更生保護」の取組を知っていただき、生きづらさを抱える人々の立ち直りを愛(ラヴ)を持って応援していただけることを願っています〉 だが、世間の批判が日に日に大きくなるにつれ、21日に「更生保護の意義や役割を広く知って頂き、理解を深める機会になればとの当初のタイアップの意図を全うすることが難しい状況になっている」として取りやめを発表した。 タイアップ中止の背景について、前出の法務省職員はこう話す。 「タイアップのポスターには『法務省保護局』ではなく『法務省』と印字されていました。そうなると、省の上層部まで累が及ぶ可能性があります。実際、世間の批判の矛先も保護局だけでなく法務省の組織全体に向けられている状況で、その声の大きさや省内の空気感などもあり、保護局としてもタイアップの取りやめもやむなしといった判断を下したのでしょう」

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