資金17億円流出で経営破綻の「医学部予備校」 疑惑の創業者が横領を否定

資金17億円流出で経営破綻の「医学部予備校」 疑惑の創業者が横領を否定
ABCニュース 2021/7/12(月) 17:56配信

 「創業者らが17億円以上の会社資金を流出させた」などとして、経営破綻した京都市の予備校運営会社の債権者集会に、創業者の男性が現れ、釈明しました。

 「TOPS京都」は、医学部進学に特化した予備校を運営していましたが、「創業者らが17億円以上を不正に外部流出させ、資金繰りが悪化した」などとして、5月末に経営破綻しました。

 現在は、予備校を運営しながら、民事再生手続きを進めています。

 12日、京都市内で開かれた債権者集会に、疑惑の渦中にある創業者の男性が現れました。

 (創業者男性)「債権者の方たちに迷惑をかけないように、精一杯のことをしたいと伝えてきました」「金融機関の方々が育ててくれたTOPS京都です。それを守っていくすべはいくらでもある」「不明なお金とか業務上横領とか、何もしてません」「結果として(会社の利益に)ならなかったことは認めますけれども」。

 債権者集会に出席した関係者によりますと、4時間近く続いた集会では、民事再生手続きを進めるTOPS社に対し、債権者らが激しく非難する場面もあったということです。

 民事再生手続き中の学習塾運営、TOPS京都(京都市中京区)は7日までに、創業者らが事業で得た資金の一部を外部に流出させていたとする文書をホームページ上で公表した。
 文書によると、同社が依頼した会計士の推計として、流出した資金が2020年度までの4年間で計約17億円を超えるという。詳細や規模、手法については「なお不透明な部分が多々ある」としている。創業者は代表取締役を務めていたが、今年3月の株主総会で取締役を解任された。
 同社は「文書を発表したことは間違いない」としている。
 TOPS京都は、京都市内で学習塾「TOPS京都」や「京都医塾」を運営。生徒数は両塾で計約360人。5月31日に民事再生法の適用を申請し、6月4日に京都地裁から再生手続きの開始決定を受けた。

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