米カリフォルニア州アナハイムのディズニーランドで、全裸の男が建造物によじ登って叫ぶなどしたため、来場者が一時避難する騒ぎがあった。男はその後、逮捕された。ディズニーランドのスタッフが来場者の退去を誘導する緊迫した現場の様子は現地の人々によって撮影され、SNSに投稿された。 事件は4月12日午後10時頃、ディズニーランドのニューオーリンズ・スクエアで起きた。アナハイム警察によると、38歳のカナダ人の男が、薬物の使用、不法侵入、公然わいせつの疑いで逮捕された。容疑者の名前は公表されていない。CBSニュースは、アナハイム警察報道官の話として、「男はアルバータ州カルガリー在住の38歳」と報じている。 事件発生時、ディズニーランドの来場者は一時的に現場となったエリアから避難した。来場者がソーシャルメディアに投稿した動画には、映画『プリンセスと魔法のキス』をテーマにしたレストラン「ティアナズ・パレス」の入り口に全裸の男がよじ登って立っている様子が映っている。 別の動画では、全裸の男の前で、従業員が来場者に向かって「申し訳ありません!」と声をかけながら、エリアから退避するよう促している。 ■来場者は子供たちの目を覆いながら避難 今回の事件を目撃したという親は、「私たちは現場の隣のプラットホームに停車中の列車の中にいた。彼(容疑者)はレイプ犯について何か叫んでいて、自殺するとも言っていた。末の娘が恐怖で泣いていた。彼が飛び降りるんじゃないかと思った。本当に恐ろしかった」とインスタグラムに投稿した。 同じく列車のプラットホームで、子供と一緒に目撃したという別の母親は、こうコメントした。「彼が階段を登っていくのが見え、子供たちは列車を見ていたので、すぐに向きを変えさせ、子供たちの目を覆った。彼は、自分がピーターパンだとか意味不明なことを叫んでいて、自分の名前を覚えておけとか、自殺すると何度か言っていた。ランプを壊していた」 「男が地面に飛び降りて木に登ろうとした後、子供と一緒に彼のすぐ前を通ってプラットホームから退去させられた。警備員が彼を取り囲んでいた」 容疑者は今後、公然わいせつなどの罪で起訴される見通し。 ディズニーランドで全裸の男が逮捕されるのは、実は今回が初めてではない。2023年11月には、日曜日の昼時で混雑する中、アトラクション「イッツ・ア・スモールワールド」に全裸で乱入した男が警備員によって取り押さえられた。