車検が切れた軽トラックを知人に運転させたとして、大阪府警高槻署は22日までに、大商大野球部監督の冨山陽一容疑者(60)を道路運送車両法違反の疑いで逮捕した。 同署の発表によると、21日午前に高槻市にある軽自動車検査協会の検査場に持ち込まれた軽トラックに別の車のナンバープレートが付けられていたことに職員が気付き、署に通報した。持ち込まれた軽自動車の車台番号が合わず、別の車台番号を調べると車検切れであったことが判明したという。 駆けつけた署員が持ち込んだ人物に事情を聴いたところ、冨山容疑者の知人であり、車検切れは認知していなかったという。大商大は「事実を確認している状態。情報を集約している」とコメントした。 冨山容疑者は2009年から大商大の野球部監督を務め、阪神・小野寺や阪神ドラフト1位・伊原、西武ドラフト2位・渡部聖ら数多くのプロ野球選手を育てた。大商大は関西六大学野球リーグでは昨秋まで6季連続優勝を果たし、7連覇が懸かる今春リーグも指揮を執っていた。