ミャンマーの犯罪拠点で、特殊詐欺に加担していたとして、タイから強制送還された男2人が逮捕されました。 詐欺の疑いで逮捕されたのは、埼玉県の石川翔紀容疑者(32)と岩手県の谷地智成容疑者(22)です。 警察によりますと、2人は今年1月、ミャンマー国境地帯にある、特殊詐欺グループの拠点から、アメリカに出張中の三重県に住む40代の男性に、うその電話をかけ、愛知県警などをかたり、現金990万円をだまし取った疑いがもたれています。 2人は去年12月上旬、ミャンマーへ渡航し、今年2月に保護された愛知県に住む16歳の少年と同じ作業場で、特殊詐欺の「かけ子」をしていたとみられています。 先月、2人は不法滞在の疑いでタイ当局に拘束されていましたが、23日、タイから日本に強制送還され、午後3時半ごろ、移送中の航空機内で愛知県警に逮捕されました。 警察は、2人の認否を明らかにしていません。 愛知県の少年は、帰国後、警察に対し、「ノルマを課されて電話をかけてだます仕事をして報酬を得ていた」などと話していて、少年の説明などから、2人の関与が浮上しました。 警察は、2人が渡航した経緯や、現地での実態などを詳しく調べる方針です。