静岡県清水市(現・静岡市清水区)で1966年に一家4人が殺害され、逮捕された袴田巌さん(88)が再審無罪となった事件で、県警捜査2課は1日、被害者遺族に関する虚偽の内容をインターネット上の投稿サイトに投稿したとして、大阪府堺市の40代会社員の男を死者名誉毀損(きそん)容疑で書類送検し、発表した。 捜査2課によると、男は昨年5月下旬から11月中旬までの間、事件で亡くなった一家の長女について、インターネット上の投稿サイトに「自殺しています」などと50回以上にわたり投稿した疑いがある。県警は、起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。調べに対し、男は容疑を認めているという。 実際には長女は病気で亡くなっていた。遺族側が清水署に告訴状を提出し、県警が任意で捜査を進めていた。遺族側は男と一切面識はないという。(滝沢貴大)