秋田県が発注した道路の補修工事をめぐり、特定の業者が再委託先に選ばれるよう便宜を図った見返りに、現金200万円を受け取ったとして26日、56歳の県職員の男が収賄の疑いで、金を渡した業者側の男2人が贈賄の疑いで逮捕されました。 逮捕されたのは、県建設部建設政策課主幹の齊藤一人容疑者56歳と、青森市の大成産業の社長、長谷川武哉容疑者81歳。大成産業がもつ潟上市の事業所に勤務する御所野富雄容疑者77歳の3人です。 齊藤容疑者は、2022年度に秋田地域振興局保全・環境課で主幹兼班長を務めていた際、県の道路工事で設置する転落防止柵の仕様を金属製から、大成産業が取り扱う木製に変更させ、大成産業が県発注の道路補修工事を下請けとして受注できるようにしたとされています。 また、齊藤容疑者は、県側の監督者としての立場を利用して、大成産業が再委託されるよう、あっせんし、その見返りとして2023年5月10日、長谷川容疑者と御所野容疑者から現金200万円を受け取った疑いが持たれています。 大成産業は、県から受注した道路の補修工事と維持管理で約3900万円を売り上げています。 県は、26日の午後4時半から会見を開いて詳しい経緯を説明しました。 警察は、今後の捜査に支障があるとして3人の認否を明らかにしていません。