工事業者の選定で便宜を図った見返りに電動工具などを賄賂として受け取ったとして、直方市職員の男が4月30日に逮捕されました。 収賄の疑いで逮捕されたのは、直方市・建築管理課の森健悟容疑者(43)です。 警察によりますと、森容疑者は2020年から2024年にかけ、直方市の施設の修繕工事を行う業者の選定をめぐり、市内の工事会社に便宜を図った見返りに、電動工具など十数点・合わせて25万円相当を、賄賂として受け取った疑いです。 贈賄側とされる工事会社の役員など2人は、5月1日にも書類送検される見通しです。 警察は、森容疑者の認否を明らかにしていませんが、森容疑者が受け取った電動工具を趣味のDIYに使用していたとしています。 森容疑者は、機械設備を専門とする唯一の技術職員で、警察は、修繕工事などのうち50万円未満の随意契約については、森容疑者に実質的に業者を指名する権限があったとみています。 贈賄側とされる工事会社に便宜を図ったとみられる契約は、合わせて十数件にのぼるということです。 直方市では、2024年にも別の職員が収賄の疑いで逮捕されていて、大塚進弘市長は4月30日に緊急会見を開き、謝罪しました。