パリ・サンジェルマン(PSG)が、人種差別的な行動を受けたとして民事訴訟を起こす予定だという。『The Athletic』が伝えた。 問題が起こったのは4月29日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグのアーセナル戦。フランス『RMC Sport』によると、PSGのスタッフがエミレーツ・スタジアムを後にする際、チームバスに乗り込むところで撮影された動画を入手したとのこと。PSGの選手たちに向かって胸を叩き、猿のような声を出すファンの姿が映っていたという。 PSGはこの件を受け、反人種差別の非政府組織の国際運動であるSOS Racismeと協力して、民事訴訟を起こす予定とのことだ。 アーセナルはこの件について「あらゆる形態の人種差別と差別を強く非難します。動画に映っている人物の特定に取り組んでおり、可能な限りの強力な措置を講じます」と声明を発表しているという。 ファンによる愚行はクラブに大きな影響を及ぼす可能性が。バルセロナは今季のCLでモナコ相手にサポーターが人種差別行為。この結果、欧州サッカー連盟(UEFA)からアウェイゲームで1試合チケット販売が禁止されていた。 PSGは準々決勝のアストン・ビラ戦でも被害を受けており、アストン・ビラのファンの2人が人種差別チャントの疑い、1人が人種差別を助長する公共秩序違反の疑いで逮捕されていた。