大阪市西成区の路上で小学生7人が車で故意にはねられ重軽傷を負った事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された男が「4月下旬に自主的に退職した」と供述していることが捜査関係者への取材で分かった。直後の5月1日に事件が発生。また「苦労せずに生きている人が嫌だった」との供述も判明。府警は、自身の境遇や社会に不満を抱き自暴自棄になった可能性もあるとみて調べる。3日、男を送検した。 捜査関係者によると、矢沢勇希容疑者(28)=東京都東村山市=は「放射線技師として病院に勤めていた」と説明。仕事を辞めた後に大阪に移動したとみられ、4月29日にJR新大阪駅近くのレンタカー店を訪れ、本人名義で白のスポーツタイプ多目的車(SUV)を借りた。 1日午後1時35分ごろ、大阪市西成区の市立千本小付近で、容疑者が運転するSUVが下校中だった同校の小学2、3年の児童7人をはね、2人が重傷、5人が軽傷を負った。 容疑者は府警の調べに「全てが嫌になった。数人の小学生をひき殺そうとした」と供述。減速せず児童に突っ込んだとみられる。