「事件性なしとされた」「ストーカー相談の認識なかった」 川崎・女性遺体遺棄で食い違う家族と警察の説明

川崎市の住宅で、同市の岡崎彩咲陽さん(20)の遺体が見つかり、白井秀征容疑者(27)が逮捕された事件で、家族は神奈川県警の対応に抗議の声を上げた。 一方、県警は当初ストーカー被害の相談を受けていた認識はなかったと説明した。 ■警察に9回電話も…被害者家族「捜査が不適切だった」と抗議 岡崎さんの家族は2025年3月末以降、SNSで事件の情報を発信、以下のような経緯を説明した。 岡崎さんは白井容疑者と交際関係にあったが、ほどなく暴力やストーカー行為を受け、昨年6月に神奈川県警川崎臨港署へ被害届を提出、岡崎さんは同市内の祖母宅などで暮らすことになった。 しかし、白井容疑者はつきまといを続け、12月12日に岡崎さんと友人が撮影した映像には、不審な男がうろついている様子が映っていた。 岡崎さんは臨港署に通報。家族が、本人の失踪後に携帯電話の発信履歴を調べたところ、12月9日から失踪した20日までに9回、臨港署へ電話をしていたことがわかった。 そして12月20日以降、岡崎さんは所在不明に。その2日後、窓ガラスがバーナーのようなもので切られていたことが判明し、臨港署に届け出た。 しかし、臨港署から捜査の末に「事件性はない」と説明されたという。 その後、25年4月に白井容疑者の所在が不明になったことを受けて、臨港署は4月30日にストーカー規制法違反の容疑で白井容疑者宅を捜索、若い女性とみられる遺体が発見された。 その翌日、家族や友人らは臨港署の捜査が不適切だったとして、抗議活動を行った。 遺体は5月3日になって岡崎さんと確認された。同日、県警は米国から帰国した白井容疑者に任意同行を求め、夜になって逮捕した。

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