ブラジル警察が大規模な人波で埋まったポップスターのコンサート現場で爆弾テロを企てた2人を逮捕したとAP・AFP通信が4日(現地時間)、報じた。 リオデジャネイロ警察はこの日声明を通じて「前日開かれたレディー・ガガさんのコンサートを狙った爆弾攻撃計画を事前に阻止した」とし「不法武器所持容疑で2人を逮捕して関連捜査を進行中」と明らかにした。 ブラジル警察は被疑者が未成年者を含む犯罪加担者を募集した後、私製爆発物や火炎瓶などを使って組織的に犯行に移そうとしたと説明した。 主犯格の被疑者はリオグランデ・ド・スル州で逮捕された。爆弾テロ計画はソーシャルメディア(SNS)で「チャレンジ」を提案する形式で構成されたという。 被疑者はSNSを通じて自害助長、暴力的行為を含むヘイトスピーチ、青少年の急進的志向を社会的所属感の形態に変身させるコンテンツ掲示などで「テロ実行者」を集めようとしたとブラジル警察は明らかにした。 リオデジャネイロ警察はあわせてレディー・ガガさんのコンサート行事場所の監視強化を通じて麻薬取引犯2人を逮捕して児童わいせつ物所持者1人を確認して拘禁したとX(旧ツイッター)を通じて付け加えた。 これに先立ち、レディー・ガガさんのコンサートが開催されたリオデジャネイロのコパカバーナ海岸には200万人を超える人々が集まった。 英国ガーディアンなど外信によると、リオデジャネイロ市当局は今回のコンサートで地域経済に6億レアル(約153億円)相当の効果を期待しているという。 今回の公演はレディー・ガガさんの8枚目のアルバム『Mayhem』広報ツアーの一つで、市当局が費用を支援して開かれた。 リオデジャネイロ市は昨年5月にも、コパカバーナ海岸でマドンナの無料コンサートを開催したが、この時は160万人が集まっていた。市は地域経済活性化のために今後も4年間、毎年5月に大規模無料コンサートを開催する計画だ。 レディー・ガガさんのブラジル公演は2012年以降13年ぶりだ。特に2017年に健康上の理由で公演をキャンセルしていたこともあり、「リトルモンスター」(レディー・ガガさんのファンダム)の期待は大きく、ブラジルだけでなく南米各地からも多く結集した。 カガさんは舞台で「私と一緒に歴史を作ってくれてありがとう。ブラジル国民は私が輝くことができる理由」とし感謝メッセージを伝え、ブラジル国旗を形象化した衣装で舞台に上がって歓呼を受けた。 今回の公演はレディー・ガガさんにとっても歴代最大規模だった。海岸には電光掲示板数十枚が設置され、当局は警察官5000人を動員して治安を強化した。 英国ガーディアンはコンサート現場を「カガカバーナ」と表現し、都心が華やかな衣装を着たファンで覆われてさながらカーニバルのようだったと伝えた。