群馬・家族3人死亡事故から1年 「恨み憎しみ募る」と遺族

群馬県伊勢崎市の国道17号で昨年5月、飲酒運転のトラックが車に衝突し、同県渋川市の塚越正宏さん=当時(53)=ら家族3人を死亡させた事故から6日で1年。厳罰を求め活動してきた遺族が取材に応じ「考えるほどに被告への恨み、憎しみが募る」と語った。発生時間の午後4時15分ごろ、雨の中、正宏さんの妻ら遺族3人が事故現場に献花し手を合わせた。 事故は24年5月6日発生。県警は8月、酒を飲んで運転したとして自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)容疑で鈴木吾郎被告(70)を逮捕したが、前橋地検は法定刑の軽い過失致死傷罪で起訴。遺族が厳罰を求めて記者会見や署名活動を続けた結果、地検は危険運転致死傷罪への訴因変更を請求した。前橋地裁は変更を認めたが、裁判員裁判の期日は見通しが立っていない。 他に亡くなったのは正宏さんの息子で前橋市の寛人さん=同(26)=と孫湊斗ちゃん=同(2)。共同通信の取材に応じた寛人さんの妻は、事故当日の朝、自宅で寛人さんと湊斗ちゃんが脱ぎ捨てたパジャマを今も片付けられないという。

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