“市民や観光客の足”が今日も飲酒運転の事故に巻き込まれました。 今朝(6日)、京都市で停留所に止まっていたバスにポルシェが衝突。この事故で、バスに乗っていた70代の女性が顔をけがしました。 車を運転していた市原涼太郎容疑者(24)からは基準値を超えるアルコールが検出。酒気帯びなどの疑いで逮捕されましたが… 市原容疑者 「酒は抜けていると思った」 飲酒運転の車がバスに衝突する事故は2日連続です。 きのう(5日)、神奈川県の横須賀市では飲酒運転の乗用車が路線バスなど8台に相次いで衝突。(8人が軽傷) 警察は運転していた野中雅仁容疑者(31)を酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕、危険運転傷害の疑いも視野に捜査しています。 事故直後に同乗者が現場から立ち去っていましたが、きのう午後11時ごろ出頭。「パニックになった」という趣旨の話をしているということです。 事故原因ともなる飲酒運転、連休中も各地で起きていました。このうち、松山市で逮捕された男も… 24歳の自称会社員の男 「お酒が抜けていると思った」 調べに対し、このような趣旨の話をしていて、容疑を否認しているということです。 「飲んだら乗るな」が鉄則のアルコール。どれほど体に残るのでしょう? 消化器の専門医はー いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「ビール、5%、500CCの缶1本が、おおよそ4時間~5時間ぐらいで分解されるというのが標準的なところです。空腹で飲むとか体が小柄であるとか、よりアルコールに弱い場合は、プラス1~2時間、場合によっては2~3時間ぐらい必要」 また、睡眠中は体の代謝が低下し、アルコールの分解が遅くなるため、睡眠前の飲酒には注意が必要だといいます。 1年前、この場所で家族を亡くした女性。家族の命を奪ったのは飲酒運転のトラックでした。 去年5月6日、群馬県伊勢崎市で飲酒運転のトラックが対向車線の乗用車に突っ込み、女性の長男・塚越湊斗ちゃん(2)と夫の寛人さん(26)、義理の父親(53)の3人が亡くなりました。 湊斗ちゃんの母親 「パパ、おはよう。みなくん、おはよう。これは湊斗の大好物です。きょうは命日なので、全部好きなものをのせてみました」 湊斗ちゃんの母親が苦しい胸の内を明かしました。 湊斗ちゃんの母親 「ずっと辛いままの1年ですね」 自ら命を絶つ選択を考えたこともありましたが… 湊斗ちゃんの母親 「私までいなくなると、この子が1人になっちゃうなと考えると、この子のために生きていないといけないと思いました」 事故の後に生まれた2人目の子どもは現在、9か月です。 湊斗ちゃんの母親 「(2人目は)パパの小さい頃の写真とそっくり。湊斗は私の小さい頃にそっくり」 いまは2人目の子どもが心の支えになっています。 湊斗ちゃんの母親 「湊斗に会いたい気持ちは変わらないんですけど、この子の成長もちゃんと見てあげたいという気持ちが出てきてるので、ちゃんと一緒に生きていこうと思っています」 事故を起こしたトラック運転手の鈴木吾郎被告(70)については、危険運転致死傷の罪で裁判が行われます。