「スーツケースからゴソゴソと」天然記念物ヤドカリ数千匹所持疑い 中国籍の3人逮捕 「1匹2万円で取引も」 奄美大島

奄美大島で、国の天然記念物に指定されているオカヤドカリ数千匹を正当な理由なく所持したとして、中国籍の男3人が逮捕されました。専門の業者によると1匹2万円で取引されることもあり警察が動機を調べています。 文化財保護法違反の疑いで逮捕されたのは、いずれも中国籍で職業不詳の寥智斌容疑者、宋振浩容疑者、郭嘉威容疑者の3人です。 奄美警察署によりますと、3人は共謀し、奄美市内の宿泊施設などで、きのう6日国の許可を受けずに天然記念物のオカヤドカリ数千匹、あわせて160キロを所持した疑いです。 6日午後、宿泊施設から環境省に「中国人3人の部屋でヤドカリを発見した。預かっているスーツケースからゴソゴソと音が聞こえる」と通報があり、警察が3人に任意同行を求め、逮捕しました。 1人は「奄美大島の海岸でとった」などと話しているということですが、警察は、3人が容疑を認めているかどうかについて、「捜査に支障がある」として明らかにしていません。オカヤドカリは体長3センチから10センチほどで、6つのスーツケースに入れられていました。 (国の許可を得て販売・りゅうか商事 崎濱秀俊代表)「とても残念、ショックで。これだけ乱獲されると数が減り絶滅する可能性も出てくる。これが怖い」 国の許可を得て販売している沖縄の業者によりますと、オカヤドカリは5年ほど前から観賞用として中国で人気だということです。 (国の許可を得て販売・りゅうか商事 崎濱秀俊代表)「(台湾や中国にはいなくて)マニアが『紫がとても綺麗だ』ということで、末端価格では(1匹)2万円くらいで売れる場合も。おととしぐらいから密漁で中国人とか台湾人が逮捕される事例が発生」 警察が動機などを調べています。

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