マカオ司法警察局は5月6日、マカオで男性1人へ賭博用途のカネを高利で貸し付けた上、返済不能に陥った後にこの男性を監禁して返済を迫ったとして中国人(中国本土居民)の40代の男と30代の女を逮捕したと発表。 同局によれば、同月4日夕方、男性から友人1人が高利貸しに借りたカネを返せずマカオ・コタイ地区にあるホテル客室に監禁されたとの通報があったとのこと。通報を受けた同局が同日夜に現場を突き止め、当該男性1人を救出するとともに、同じ部屋にいた高利貸しの男1人を逮捕。 監禁被害に遭った男性は4日未明にコタイ地区にあるカジノ施設内で高利貸しの女からバカラゲームにおいて特定の点数で勝った際にベット額の2割の利息を支払うなどの条件で30万香港ドル(日本円換算:約554万円)を借りてプレイするも同日午後までに全額負け、返済不能に陥ったことから、上述の高利貸し仲間の男に監禁されるに至ったと説明。男性は高利貸し側に16万香港ドル(約295万円)の利息を支払い、高価なハンドバッグを担保として取られていたという。 男性は隙をみて友人に警察へ通報の支援を求める連絡に成功。警察に発見されるまで、6時間にわたって監禁されていたという。 その後、同局がコタイ地区のカジノ施設で男性に金を貸した女を発見、逮捕。同局では男女を高利貸し及び監禁(他人の行動の自由剥奪)の罪で検察院送致するとともに、本件に関与した逃走中の人物の行方を継続して追っているした。 マカオにおいては、アフターコロナでインバウンド旅客数が急回復する中、高利貸に絡む監禁事件がしばしば発生している。