「対応確認するよう指導」 川崎女性遺棄事件巡り警察庁長官、神奈川県警に

川崎市で元交際相手からのストーカー被害を訴えていた女性が行方不明となり、その後、遺体となって見つかった事件を巡り、警察庁の楠芳伸長官は8日の定例記者会見で、神奈川県警に対し、「警察庁の通達の趣旨に沿った対応がなされていたか、しっかりと確認するように指導していきたい」と述べた。 楠長官はストーカーなどの人身安全関連事案について、「認知段階では危険性や切迫性を正確に把握することが困難」な一方、「事態が急展開して重大事件に発展する恐れが極めて高い」と説明。相談者らの心情に寄り添いつつ、安全の確保を最優先に対処するよう全国の警察に通達を出しているとした。 川崎市では、岡崎彩咲陽(あさひ)さん(20)が昨年12月から行方不明となり、先月30日に県警がストーカー規制法違反容疑で元交際相手の白井秀征容疑者(27)=死体遺棄容疑で逮捕=宅を家宅捜索したところ、バッグに入った遺体が見つかった。県警は昨年6月以降、岡崎さんや親族から相談を受けて対応に当たっていた。

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