アルピニスト野口健氏(51)が10日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。世界最高峰エベレスト(8848メートル)の入山料金を引き合いに、日本最高峰の富士山(3776メートル)の入山料金は「安すぎる」と指摘し、私案を披露した。 野口氏は、エベレストの入山料金について、ネパール政府が9月以降、現行の1万1000ドル(約160万円)から1万5000ドル(約218万円)に値上げする案を検討していることを伝える報道を引用。「エベレストは入山料金は来年から5000ドル上げる事になりそうな流れ。また7000m峰への登頂経験があるかも条件になるのか検討中。それでも本当に登りたい人は登る」と指摘した。 続く投稿で「くどいようですが、富士山の入山料金が1万円以下というのはいかにも安すぎる。これでは、入山者抑制には繋がらないだろう」と、オーバーツーリズムが問題化している日本最高峰について言及。「日本人1万円、外国人3万円、この辺がスタートラインだろう。状況によっては更に上げる必要があるでしょう」と私案を示すと「そして違反者に対しては罰金などの罰則強化。富士山レンジャーに逮捕特権を与えるなど」と補足した。 「フランスのモンブランは山小屋の予約をしないで入山すると罰金3600万円だったかな」と、海外の高峰での入山規制についても紹介し「2000年からエベレストと富士山の清掃活動を行ってきましたが、富士山よりエベレストの方がより積極的に対策をしているように感じられる」と私見をつづった。