特殊詐欺手口周知へSNS発信/青森県警

青森県内の特殊詐欺被害は増加の一途をたどる。1~4月の被害金額が昨年同時期の約11倍となる約2億6738万円に上り、被害認知件数は約4倍の59件。特に、警察官をかたった詐欺は半数に迫る26件に上る。こうした現状を受け、県警は12日から「それは詐欺、気をつけて! 強化期間」を始める。インスタグラムやX(旧ツイッター)など交流サイト(SNS)で特殊詐欺の手口を周知させ、歯止めをかけたい考えだ。 警察官をかたる「おれおれ詐欺」は、偽の警察手帳や逮捕状を見せて信用させ「逮捕されるかもしれない」といった不安に付け込むなど、手口の巧妙化が進んでいる。犯人が金融庁や検察、NTTなど実在の機関を名乗るケースも確認されており、資金洗浄に関与したと虚偽の容疑をかけ、「無実を証明するため」として金銭を要求するパターンもある。 近年は若年層も被害に遭っており「自分は大丈夫」と思い込む油断が落とし穴になる。県警は「ビデオ通話やSNSで警察が連絡を取ることは絶対にない。逮捕は令状を提示し必ず対面で行う。不審な連絡を受けた際はすぐに電話を切り、家族や警察に相談してほしい」と注意を呼びかける。 県警は31日までの期間中、県警のSNS、県の公式LINE(ライン)や県内スーパーの放送など、さまざまな手段で詐欺被害防止を呼びかけていく。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする