大阪府警は12日、警察官を騙る特殊詐欺で大阪府内の70代男性と80代の女性が合わせて約4億円をだましとられたと発表しました。 警察によりますと、4月28日、大阪府内の80代女性のSNSに「総務省総合通信局」や「兵庫県警」を騙る男からメッセージが入り、「特殊詐欺事件の犯人が、振り込み先口座をあなたから買ったと言っている。あなたには逮捕状が出ている」などと告げられ、「逮捕状」とする画像を示されました。 「逮捕されないためには資産を調査する必要があり、私の言うことを聞いてください」と命令を受け、女性が男の言うままに金融機関の貸金庫に預けていた金地金などを家に持ち帰って玄関先に置いたところ、何者かが持ち去ったということです。 持ち去られた金地金は約16キロ(約2億6900万円相当)でした。また、大阪府の70代の男性も3月下旬から4月にかけて警察官などを騙る男からの「資金調査をするためにお金を指定する口座に移す必要がある」などの電話を受けました。 男性は4月10日から28日までの間、15回にわたって約1億3000万円を指定口座に入金してだまし取られたということです。