マルコス派、上院選で優勢 拘束ドゥテルテ氏は市長当確 比中間選

【マニラ時事】フィリピンの中間選挙が12日、実施された。 マルコス大統領派とドゥテルテ前大統領派が反目し合う中、上院(24議席)の半数と下院(317議席)、地方自治体の首長など計1万8000余りのポストが争われ、上院選ではマルコス氏が推す議員6人の当選が確実となった。ドゥテルテ派の当確は3人にとどまっている。地元メディアなどが報じた。大勢は13日にも判明する見通し。 上院では7月、公金不正使用疑惑やマルコス氏夫妻らへの殺害予告で訴追されたドゥテルテ氏の長女サラ副大統領に対する弾劾裁判が行われる。3分の2以上が賛成すればサラ氏は失職。2028年の大統領選にも出馬できなくなるが、マルコス派優勢で黄信号がともった。 ドゥテルテ氏は3月、大統領在任中などに「麻薬戦争」で密売人の超法規的殺害を命じた行為が「人道に対する罪」に当たるとして逮捕された。国際刑事裁判所(ICC)があるオランダ・ハーグで拘束されているが、出馬した地元の南部ミンダナオ島ダバオ市長選で当選を確実にした。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする