校長先生に?ニセ電話詐欺防止の研修会

2025年に入り、福岡県内の被害額が過去最悪のペースを記録しているニセ電話詐欺や、SNSを利用した詐欺。その被害を未然に防ぐべく5月13日、北九州市内で集まったのは。 福岡県警担当者 「先生たちの力を借りて、さらなる犯罪を生まない社会をつくりたい」 実はニセ電話詐欺抑止の研修を受けているのは全員「校長先生」です。教育委員会が主催した研修には、市内の小・中学校など198校の校長が集結。県警の担当者を招き、前例のない勉強会が開かれました。 福岡県警担当者 「一番お伝えしたいのは、個人情報を教えない、ここを是非子どもたちに伝えていただけたらと思っています」 5月13日はニセの逮捕状や警察手帳をスマートフォンの画面越しに見せられた事例など、最新の犯行手口が紹介されました。高齢者の被害が相次ぐなかそれらの情報を生徒の保護者、さらに祖父母世代にまで広げることが狙いです。北九州市では、無職の17歳の少年が親族になりすますなどし、70代の女性から現金210万円を受け取ったとして、5月13日逮捕されました。また大野城市では4月、60代の男性がSNSで知り合った女をかたる人物から「あなたの子どもがほしい」などと言われ、3500万円をだましとられるロマンス詐欺が発生しています。5月13日の研修では、校長同士が児童や生徒への適切な伝え方を考える場面も。 小学校の校長 「祖父母がだまされたら、おまえたちのお小遣いが減るぞ、お年玉がなくなるぞ。だから祖父母に何かあったら気をつけてと言ってもらいたいです」 詐欺被害が増加の一途をたどる中、その対策は「子どもたちの協力も得て詐欺を防ぐ」という新たな段階に入っています。 北九州市立小学校長会 小椎葉義明会長 「祖父母の世代に伝えていくことで、全世代を通じて対策を講じていけたらいいです」

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