千葉市若葉区の路上で近くに住む高橋八生(やよい)さん(84)が刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された市内の中学3年の少年(15)が千葉県警の調べに「家庭環境への不満があった」という趣旨の供述をしていることがわかった。県警は動機の一つだった可能性があるとみて調べている。 県警によると、少年の父親は事件前から少年の家出などについて県警に相談していた。県警は問題行動の改善に向けて指導や助言をする「継続補導」を実施し、少年は専門員と複数回の面談もしていたという。 捜査関係者によると、事件翌日の12日も面談を予定していた。県警はこうした事情も踏まえ、家庭でのトラブルなどが事件の背景にあることも視野に捜査を進める。 13日の司法解剖の結果、高橋さんの死因は背中の複数の刺し傷による外傷性ショックだったことも判明。心臓や肺に達した傷も含め、複数の傷があったといい、県警は少年に強い殺意があったとみている。