山形県の10代の少女を誘拐し、その少女が遺体で見つかった事件。逮捕された福島市の男が、これまで3回逮捕されていたことがわかった。 その3回の逮捕の内容も明らかになった。 ■何があったか 去年9月2日10代の少女を誘い出し連れ去ったとして36歳の無職の男がきょう逮捕されました。 少女は9月下旬に遺体で発見されましたが、死亡したのは上旬とみられ、警察では男が何らかの事情を知っているとみて捜査を進めています。 未成年者誘拐の疑いで逮捕されたのは、福島市永井川の無職、岸波弘樹(きしなみ・ひろき)容疑者36歳です。 警察によりますと岸波容疑者は去年9月2日、両親に無断で10代の少女を連れ去って誘拐した疑いがもたれています。 警察では捜査に支障があるとして岸波容疑者の認否を明らかにしていません。 少女は9月23日に上山市内の民家が点在する山間部で遺体で発見されましたが、警察によりますと少女が死亡したのは9月の上旬とみられ、警察では、岸波容疑者が何らかの事情を知っているとみて捜査を進めています。 ■容疑者と犯人はSNSで知り合う 岸波容疑者と少女は去年6月から9月までの間SNSでやり取りをしていて、岸波容疑者は自分のもとに来るよう誘惑し、9月2日に山形市内で合流し連れ去ったということです。 岸波容疑者は未成年者誘拐や自殺ほう助などで福島県警に3回逮捕されていて、捜査の中で今回の事件にも関与している疑いが強まり逮捕されました。 ■男の3回の逮捕・起訴の内容 ○去年5月・・・福島県または周辺の山中の車内で、宮城県の20代男性から殺人の嘱託を受け、首をしめたが、男性から中止を求められた。 ○去年7月・・・自殺の意思を持った10代女性を車で連れまわし、喜多方市内の山中でわいせつ行為をし、自殺の手助けをしたが、女性から中止を求められた。 ○今年1月・・・福島県田村市内で、自殺の意思を持ったいわき市在住の20代女性に対し、自殺の手助けをした。女性は死亡している。