三重県伊勢市で、60代の女性が、警察官を名乗る人物らに現金約4200万円をだまし取られました。 警察によりますと、1月17日に、伊勢市の60代の女性の自宅の固定電話に、NTTドコモの職員を名乗る人物から、「あなたの携帯電話が犯罪に使われている」と連絡がありました。 その後、東京中央警察署の警察官を名乗る人物から、「ヤクザを逮捕した。共犯者としてあなたが浮上している」などと言われ、毎日、朝と夕方に連絡を行うよう求められました。 連絡を続けていると、電話の相手が検事を名乗る人物にかわり、「無実を証明するためにあなたの紙幣を捜査したい。すべての口座からお金を引き出してほしい」と言われ、女性は指示されるまま、3回にわたり、現金を紙袋に入れて、自宅の塀の前に置き、計4210万円をだまし取られました。 返金がないことを不審に思った女性が家族に相談して、被害が発覚しました。 警察は、「警察がお金の話をすることはないので、そういった話があれば詐欺を疑い、警察に相談してほしい」と呼びかけています。