秋田県職員を収賄の罪で起訴 県発注の公共工事巡る汚職事件 業者側2人も贈賄の罪で起訴

秋田県発注の公共工事をめぐる贈収賄事件で、4月に逮捕されていた県職員など3人が16日起訴されました。 秋田県職員の齊藤一人被告(56)が収賄の罪で、青森県の木材加工業者大成産業の社長長谷川武哉被告(81)と大成産業の秋田木材加工センターの相談役御所野富雄被告(77)が贈賄の罪で起訴されました。 起訴状などによりますと、齊藤被告は県の秋田地域振興局に在籍していた2022年、立場を利用して、県発注の道路補修工事の転落防止柵を金属製から木製に変更して大成産業が下請けで受注できるようにしたとされています。さらに、同じ年に県が発注した転落防止柵の補修工事で再委託先が大成産業になるようにあっせんし、その見返りとして現金200万円を受け取ったとされています。 秋田地検は「証拠の内容に関わる」として3人の認否を明らかにしていません。 秋田県によりますと、大成産業が設置した柵は県の認定リサイクル製品として利用が推奨されています。認定製品を製造しているのは、大成産業のほか県南の1社に限られていて、県は金属から木製に仕様が変更されても周囲が違和感を抱きにくかったのではないかとしています。 県は齊藤被告の処分について裁判の状況を見ながら検討する方針です。

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