だまされたふり作戦で取り押さえられた「受け子役」31歳の女 計3100万円をだまし取った疑い カネの行方は不明 北九州市

金融庁の職員になりすまして、北九州市門司区の78歳の男性から2度にわたり、現金3100万円余りをだまし取った疑いで31歳の女が逮捕されました。「だまされたふり作戦」で、3度目に男性の家を訪れた際に張り込んでいた警察に取り押さえられたということです。 詐欺の疑いで逮捕されたのは、住居不定で無職の高島葵容疑者(31)です。 警察によりますと、高島容疑者は去年9月、氏名不詳の人物らと共謀し、警察官などになりすまして、会社の代表取締役を務める北九州市門司区の78歳の男性の携帯電話などに「あなたの妻が国際的な詐欺事件に関わっていて、警察による拘束を免れるためには至急、現金を調査する必要がある」などとウソの電話をかけ、3100万円余りをだまし取った疑いです。 高島容疑者は金融庁の職員になりすまして男性宅を訪れ、袋に入った1700万円余りを受け取った疑いが持たれています。さらに、「あなたやあなたの妻にもまだ容疑がかかっている」などとウソの話をして、同じ日に高島容疑者が再び、男性の家に訪れ、袋に入った1400万円を受け取り、だましとった疑いも持たれています。 男性が知人と警察に相談したことから被害が発覚しました。 男性はその後も“だまされたふり”を続け、翌月になって「さらに3000万円が必要」などとして高島容疑者が男性の家を訪れた際に、張り込んでいた警察に詐欺未遂の疑いで現行犯逮捕されました。 その後の捜査で今回の容疑についても固まったとして、20日、再逮捕されたものです。 警察の調べに対し「間違いありません」と容疑を認めています。 これまでに男性からだまし取ったとされる、3100万円余りの行方は分かっていないということです。 警察は高島容疑者が事件に関わった経緯や、ほかに関わった人物について調べています。

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