福岡県北九州市で20日夜、男性を包丁で切りつけてけがをさせたとして58歳の男が現行犯逮捕された事件で、切りつけられたのは男の息子だったことがわかりました。 息子はその後死亡しました。 警察によりますと20日午後9時すぎ、北九州市小倉北区下富野で男性が腕を切られて倒れているのが見つかり、警察は現場にいた無職の河野博行容疑者(58)を傷害の現行犯で逮捕しました。 切りつけられたのは河野容疑者の息子の成吾さん(30)で、病院に運ばれましたが、出血性ショックのため約1時間後に死亡が確認されました。 事件前に成吾さんを乗せ、現場近くで待機していたタクシー運転手がTNCの取材に対し当時の状況を語りました。 ◆タクシー運転手 「(男性は外に)出てきてうずくまった状態、座っておったからですね。遠目で見てたら、どうも様子がおかしいから近づいたときに『救急車呼んでもらえんか』と」 Q.意識もうろうのような感じ? 「いやその後意識はなかったですね。『救急車呼んでください』の後は」 警察の調べに対し河野容疑者は「カッとなって包丁で切りつけてしまった」と話しているということで、警察は2人の間で何らかのトラブルがあったとみて傷害致死の疑いも視野に捜査しています。