大阪・関西万博にパビリオンを出展しているナウル共和国の政府観光局の公式Xが「タメ口」を使ったとして、Xユーザーが会場に突撃するかのような投稿をして、観光局が大阪府警などに警備強化を求める事態になった。 しかし、府警がユーザーを事情聴取したところ、突撃する意志は否定したという。府警によると、ナウル共和国側も、被害届を出さないとの意向を示したとしている。 ■「『バカヤロー』とか使わない方が良い」とたしなめたが… ナウル共和国は、ハワイとオーストラリアの間の南太平洋上にあり、人口1万2000人ほどの小さな島国だ。かつてはリン鉱石の産地として知られた。 同国政府観光局の公式Xは、ユーモアを挟んだゆるい投稿で人気を集めており、フォロワーは、人口を大幅に上回る52万人以上いる。 万博にもパビリオンを出して、南洋の魅力をPRしている。意味ありげな何もない台座などの展示が話題になり、フォロワーらと活発なやり取りをしている。 ところが、公式Xで、展示の解説について、自民党の小泉進次郎衆院議員の独特な「構文」を引き合いに出したところ、疑問や批判も出た。その結果、X担当者が厳重注意を受けて、3日間の謹慎処分になったと投稿した。 謹慎が明けた2025年5月20日、X担当者が発信を始めると、リプライを寄せたXユーザーから「お前、謹慎解けたばかりの分際なのにタメ口使ってポストしてるんじゃねーよバカヤロー」などと罵倒された。 これに対し、観光局は、この投稿を引用して、「人前で『バカヤロー』とか使わない方が良いですよ」とたしなめたが、ユーザーは、「『タメ口』が許されて『バカヤロー』が許されない意味が全く理解できませんね」と反論した。そして、「タメ口=人をナメてると捉えられる」などとして、こう書きこんだ。 「万博会場へ凸りますかね笑」 観光局は、これは脅しではないかなどとして、「万が一を考えて、本国政府、万博協会、警察にも相談します」と明らかにした。そして、「お知らせ」として、次のような投稿をした。