佐賀県内の60代女性が5億円以上をだまし取られたニセ電話詐欺事件で、県警は21日、現金を受け取る「受け子」役で関与したとして詐欺の疑いで、横浜市中区松影町2丁目、無職の男の容疑者(70)を再逮捕した。 再逮捕容疑は氏名不詳者らと共謀し、3月22日ごろから女性に電話で警察官などになりすまして「早くお金を返すためには、保証金を裁判所に払えばすぐ戻ってくる」「保証金は逃亡したときのためのお金」などとうそを言い、同27日に女性の自宅で約6千万円を受け取って詐取した疑い。「詐欺と分かった上で受け取ったことは間違いない」と容疑を認めている。 県警は、女性が同様の手口で1億4100万円をだまし取られた事件で受け子役を担ったとして、容疑者を4月30日に詐欺容疑で逮捕していた。県警の発表によると、女性は2〜3月、ニセ電話詐欺によって計約5億3540万円をだまし取られた。これまでに、「見張り」役とみられる横浜市の男(25)を詐欺容疑で2回逮捕している。