投資詐欺でだまし取られた現金を引き出すなどしたとして、兵庫県警国際捜査課と葺合署などは21日、組織犯罪処罰法違反と窃盗の疑いで、ベトナム国籍の大学生で神戸市中央区に住む男(25)を再逮捕した。 再逮捕容疑は、何者かと共謀し昨年9月17日、投資運用名目でだまし取った現金を二つの預金口座に振り分け、同区にある2カ所の金融機関で計100万円を引き出した疑い。同課の調べに「何も言いたくない」と否認している。 同課によると、現金は関東地方の50代男性らから詐取した約7千万円の一部で、複数の口座を経由して振り込まれていた。男は現金を引き出す「出し子」役で、二つの口座はそれぞれ別のベトナム人男性の名義だった。 男はフェイスブックで、指示役とみられるベトナム人名義のアカウントとやりとりしていた。同課は指示役が国外から連絡している可能性が高いとみており、被害金の行方などを調べるという。 男は第三者への譲渡目的を隠して銀行口座を開設したなどとして、詐欺や窃盗の容疑で逮捕、起訴されており、今回で逮捕は4回目となる。