(CNN) ドイツ北部のハンブルクで23日、刃物を使った襲撃事件が発生し、当局によると18人が負傷した。このうち4人が重体とされる。 ハンブルク警察は、39歳のドイツ人の女を逮捕したと発表した。大規模な捜査の結果、女はハンブルク中央駅で単独での犯行に及んだとみられる。女は警察に拘束され、24日に裁判所に出廷する予定。 消防によると6人が「重傷」、7人が「軽傷」を負った。現場には数十の救急隊が駆けつけた。 捜査は現在も継続中。警察はCNNに対し、現時点では政治的な動機を想定していないとしつつ、容疑者が精神的苦痛を受けていたかどうかを調べていると述べた。 ハンブルク警察は23日遅くに発表した声明で、襲撃犯は「明らかに無差別に通行人を刺し、数人に重傷を負わせた」と述べた。「情報が入り次第」、新たな詳細を提供するとも付け加えた。 CNN提携局RTLドイツが撮影した現場の映像には、鑑識服を着た人々が現場を捜索する様子と、駅に集結する警察官らが映っている。 襲撃後、ドイツのメルツ外相は市の緊急対応要員の支援に感謝の意を表し、被害者とその家族に心を寄せると述べた。連邦政府の報道官が明らかにした。 市のウェブサイトによると、ハンブルク中央駅は1日55万人以上の乗客を抱えるドイツで最も利用者数の多い鉄道駅。 ドイツでは近年、ナイフ犯罪が増加している。今年2月の議会選挙の前にも複数の事件が発生し、移民問題をめぐる緊張が高まる事態となっていた。