那覇市の国道58号で4台が絡む事故 1~39歳の家族5人が搬送 酒気帯びで衝突の米兵、立ち去った疑いで逮捕

25日午前10時半ごろ、那覇市安謝の国道58号安謝高架橋で、米海兵隊員が運転する普通乗用車とミニバンが衝突して横転するなど計4台が絡む多重事故が起きた。横転したミニバンに乗っていた1〜39歳の家族5人は軽傷を負うなどして病院に搬送された。 那覇署によると米海兵隊員は事故後、現場を立ち去ったが、駆け付けた警察官が近くで職務質問し、自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)と道路交通法違反(救護義務違反)の疑いで緊急逮捕した。米海兵隊員に目立ったけがはなかった。 逮捕されたのは、米軍キャンプ・ハンセン所属の米海兵隊上等兵の容疑者(20)。調べに対し「事故を起こしたのは間違いないが、救護するつもりだった」と一部否認しているという。 同署によると、同容疑者の呼気から基準値の約2倍のアルコールが検出された。酒気帯び運転の発覚を逃れるため、現場から立ち去った可能性もあるとみて調べている。 現場の安謝高架橋は片側2車線の直線道路。同容疑者が那覇市方面から浦添市方面へ進行中、高架橋の本線と側道の間にあるウオータータンクに衝突。はずみでミニバンにぶつかった。事故に気付いた別の車両が急停車し、後続の車両が追突した。 現場は警察や米軍憲兵隊(MP)の車両などが駆け付け、一時通行止めになり、最大で400メートルの渋滞が発生した。付近を通りがかった20代男性は「事故車両を囲むように警察やMPの車両が駐車し、混雑していた」と話した。

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