男性を刃物で刺し殺害した疑いで逮捕された男(19)の初公判「殺意はありませんでした」「殺意の有無」が争点に【香川】

昨年6月、香川県高松市の路上で当時19歳の男性が刃物で刺され殺害された事件です。殺人などの罪に問われている19歳の男の裁判員裁判の初公判が、高松地裁で開かれました。 殺人などの罪に問われているのは、高松市の無職の男(19)です。 起訴状などによりますと、被告は昨年6月、高松市田村町の路上で職場の同僚だった男性に対し、右手に短刀を持って脅迫し、両手首付近をつかまれたため殺意を持って短刀を強く押し出し、左胸に突き刺して殺害したなどとされています。 昨年10月、家庭裁判所は被告を高松地検に逆送し、地検が起訴しました。 争点となっているのは「殺意の有無」です。きょう(26日)の初公判で、男は「事実は間違いないが殺意はありませんでした」と述べました。 検察側は、冒頭陳述で「右手に持った短刀の先端が被害者に向いた状態で力をかけ続けたという行為は、死亡する危険性が高く殺意が認められる」などと述べ、殺人罪が成立すると主張しました。 一方、弁護側は「殺すつもりもけがをさせるつもりもなかった。刺さってしまったことは意図していなかった」と殺意を否定し、傷害致死罪にとどまると主張しました。 あす(27日)は被告人質問が行われます。

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