【速報】交通死亡事故の在日米兵 禁錮1年6か月 執行猶予4年の判決 米軍が裁判官宛に異例の書簡

去年9月、神奈川県横須賀市の国道で在日アメリカ軍の兵士が運転する車が起こした交通死亡事故できょう、兵士に禁錮1年6か月、執行猶予4年の判決が言い渡されました。この裁判では、軍が裁判官宛に「異例の書簡」を提出していました。 在日アメリカ軍、横須賀基地の2等兵曹ヤノス・ジェイデン・エドウィン被告(22)は、去年9月、横須賀市の国道で車を運転中に右折禁止の交差点を右折し、対向車線を直進してきたバイクと衝突し、会社員の伊藤翼さん(当時22)を死亡させた罪に問われています。 今月7日、横浜地裁横須賀支部で行われた初公判で、ヤノス被告は起訴内容を認めていました。 一方、検察側の被告人質問では、ヤノス被告は「週に4回程度、交際相手の車を運転しているが、基地の外では運転していない」と述べ、事故後も運転を続けていることが明らかになっています。 また、初公判でヤノス被告は伊藤さんの母親に対し、「本当に申し訳ない。胸が張り裂けそうだ。時計の針を逆に回して時間を戻したい」などと謝罪を繰り返しました。 検察側は論告で「自動車の運転を再開し、交通規則に関する理解が不十分なため、再び事故を起こす可能性が高い」などと指摘して禁錮1年6か月を求刑し、ヤノス被告側は執行猶予付きの判決を求めました。 横浜地裁横須賀支部はきょう、ヤノス被告に対し、禁錮1年6か月、執行猶予4年の判決を言い渡しました。 弁護側が提出した証拠には、在日アメリカ海軍司令部の法務部長が裁判を審理する裁判官に宛てた書簡がありました。 軍が裁判官宛の書簡を提出するのは異例のことで、「アメリカの方針では仮に執行猶予判決が確定すれば、被告を本国に移送することを迅速に検討することになっている。再び逮捕されたら長期の刑となる可能性が高いため、この措置が適切だと考えている」と記されていました。

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