息子をかたる男からのニセ電話の内容を信じ、福岡県北九州市の79歳の女性が弁護士を名乗る男に現金700万円を手渡し、だまし取られていたことがわかりました。 門司警察署によりますと26日午後7時ごろ、北九州市門司区の無職の女性(79)の自宅の固定電話に息子をかたる男から「高校の同窓会からはがきが来ていないか」と電話がありました。 翌日の午前10時ごろにも再び息子をかたる男から電話があり「投資して利益が出たが、利益分の税金を払っていないので口座が凍結された」「口座を凍結されたので振り込みができない」「税金を払わないと逮捕されるかもしれない」などと言われた上、「700万円を税務署に払わなくてはいけない」「出張中の弁護士がいるから、その人に渡してほしい」と指示されたため、その日の午後、女性の自宅を訪れた弁護士を名乗る男に現金700万円を手渡し、だまし取られたということです。 息子をかたる男からの最初の電話で、女性の息子が卒業した高校名を言われたため、女性は話を信じてしまったということです。 警察はニセ電話詐欺事件として調べるとともに、「同窓会はがき」「証券会社」「株でもうけた(損した)」の言葉が出たら、電話をすぐに切るよう注意を呼びかけています。