「たくさんの方々にご迷惑をおかけした」逮捕・不起訴処分の日本代表MF佐野海舟が初会見。一時は引退を覚悟も「甘さがあったと思います」

約1年3か月ぶりとなる日本代表招集となったMF佐野海舟(マインツ)が5月28日、問題発生後、国内で初めてメディアの取材に応じた。 佐野は、昨年7月に不同意性交容疑で逮捕され、不起訴処分に。この問題について、自分の口で謝りたいとの思いで会見が開かれた。 スーツ姿で会見場に現れた佐野は冒頭、「本当に昨年の自分の行動によって、たくさんの方々にご迷惑をおかけしてしまい、本当に申し訳ございませんした」と頭を下げ、「自分にできることを日々考えながら、サッカー面はプレー、行動、言動というもので、自分が出せるものを出し続けていきたいと思いますし、プレー以外でも自分にできることを考えて、社会に貢献し続けたいなと思っています」とした。 鹿島アントラーズからマインツに移籍が発表された、自身のキャリアでも重要なタイミングでの逮捕。「引退を考えてしまうことはなかった?」と記者から訊かれ、当時は「その(引退)考えはありました」とし、サッカーができない時期についてこう振り返った。 「自分が一番大事な時期に自分の甘さがあったと思いますし、本当にサッカーをやれるチャンスがもらえた以上は、自分もそこでしっかりやっていかないといけないなとは思います。 (サッカーができない時期は)自分の行動という面で、反省することもありますし、本当に考え、自分を見つめ直して考えられることを考えていました。でもそれを行動につなげないと意味がないと思っているので、それは今後、口だけではなくて、行動で示していきたいなと思っています」 日本代表は6月5日にアウェーでオーストラリア、10日にホームでインドネシアと北中米ワールドカップのアジア最終予選を戦う。24歳は、「本当にサッカーができている自分は、自分だけではなく、たくさんの方が関わってくださって、自分が今この場所に立っていると思う。自分のためよりは、本当に関わってくださった皆さんのためにも、自分はサッカーを頑張らないといけない」と改めて気を引き締め、日の丸を背負う覚悟を示した。 取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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