米映画「ワイルド・スピード」シリーズなどで知られる米俳優タイリー・ギブソン(46)が飼育していた大型犬が近所の小型犬を襲って殺害したとされる事件を巡り、動物虐待容疑で逮捕令状が発行されたと米ピープル誌などが報じた。 報道によると、9月18日に米ジョージア州アトランタの高級住宅街をうろついていたギブソンの飼い犬が5歳のキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルを襲って殺した容疑が持たれているという。警察は22日にギブソンの自宅に対する捜索令状を発行したが、本人も犬の姿もなく、26日までに警察署に出頭するよう命じられたものの従わなかったと伝えられている。また、警察から犬たちを手放すよう求められたが、これも拒んでいたという。 当局によると、ギブソンは数か月前から愛犬イタリアン・コルソ4匹を放し飼いにしており、近隣住民から警察に苦情が寄せられていたという。ギブソンは、40年近く小型犬から大型犬までさまざまな犬を飼育しており、愛犬家として知られていた。 ギブソンは1日にSNSを更新し、弁護士の談話を通じて声明を発表。「事件当時、町を離れていたが、愛犬たちの責任は自分にあると認識している」と述べ、事件後2匹の成犬と3匹の子犬を安全で愛情深い家庭に引き渡すという非常に辛い決断を下したコメント。一方で、愛犬を家族として扱い、他の犬に危害を与えるような訓練をしたことはなく、家では子どもや小型犬と一緒に過ごしており、攻撃的な一面はなかったと釈明した。その上で「今回の事件に大きな衝撃を受けており、悲しみに暮れ、ご遺族のことを思うと胸が張り裂ける思いです」と哀悼の意を表した。(ロサンゼルス=千歳香奈子)