日本代表・佐野海舟が謝罪「(引退の)考えはあった」 24年逮捕後に不起訴

昨年7月に不同意性交容疑で逮捕され、同8月に不起訴となった日本代表MF佐野海舟(24)=マインツ=が28日、千葉市内で記者会見し、「ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした」と謝罪した。代表復帰を受け、騒動後初めて国内で取材対応した。この日は佐野を含めた日本代表の海外組の一部メンバーが、同市内で自主トレを行った。 黒のスーツに紺のネクタイを締め、深々と頭を下げた。日本代表MF佐野が、昨年の騒動について、国内では初めて口を開いた。 「自分の口から伝えないといけないと思った。自分の行動によってご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした」 昨年7月に東京都内のホテルで女性に性的暴行を加えたとして逮捕され、翌8月に不起訴処分に。留置場では自らの行動を反省し「(引退の)考えはあった」とも明かした。それでも「チャンスをもらえる以上は、しっかりやっていかないといけない」とJ1鹿島から移籍したドイツ1部・マインツでプレーを続行。今季はリーグ戦全試合に先発し、ボランチとして存在感を発揮した。 謝罪や被害者との話し合いが済んでいるとして昨年1月のアジア杯以来の招集を決めた日本代表の森保一監督は、23日の代表発表時に「日本代表の一員として戦ってもいいのではないかと判断した」としていた。この日、佐野は指揮官と対面し「覚悟を持ってやっていきます」と伝えたという。「サッカーができることを当たり前と思っていない。賛否はあると思うが、日本サッカーのためにプレーしたい」と語った。(森祥太郎)

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