マッチングアプリで女性になりすまし、投資名目で男性から現金205万円をだまし取ったとして兵庫県警明石署は29日、詐欺の疑いで中国籍の男(28)を逮捕した。 逮捕容疑は昨年3月17日、マッチングアプリで女性になりすまして知り合った明石市の宗教法人代表の男性(71)に「FXで必ずもうけることができる。やり方を教えるよ」などと投資話を持ちかけ、同月31日にインターネットバンキングを通じて現金205万円をだまし取った疑い。調べに対し「全く知らない」と否認しているという。 同署によると、翌4月4日に男から利益が出たと知らされた男性が「利益を現金化したい」と申し出たところ「投資額の10%が必要」と伝えられ、被害に気づいたという。男性は、計1千万円近くをだまし取られたとして被害届を提出している。 男は詐欺グループの一員とみられ、同様の詐欺容疑で、昨年8月から12月にかけて熊本県警や石川県警でも逮捕されている。同署は余罪や詐欺の共犯者についても調べる。