ラパス、ボリビア、5月30日 (AP) ― 今夏のボリビア大統領選挙を前に、エボ・モラレス元大統領支持者らが5月29日、同氏の出馬禁止に抗議して、事実上の首都ラパスの路上で4日連続して治安部隊と衝突した。 政府宮殿を取り囲む治安部隊のバリケードを突破しようと、デモ参加者が投石を繰り返すと、治安部隊は催涙弾で応戦。 2006年から2019年まで大統領を務めたモラレス氏は、憲法上の制約にもかかわらず出馬に意欲的だが、憲法裁判所は出馬を認めていない。 モラレス氏は、与党「社会主義運動(MAS)」が分裂の中で、自分を選挙から排除しようとするのは、アルセ大統領の陰謀だと非難している。 モラレス氏は、未成年者虐待事件で逮捕状が出ているため、10月以降、氏の政治的本拠地であるチャパレにいる。 支持者らは、モラレス氏が出馬を予定している政党を復活させるために、法的異議を申し立てたが、選挙管理機関の審査が必要で、登録期間は先週で終了した。 深刻な経済危機と高まる国民の不満の中、8月17日に予定されている大統領選挙には合計10人の候補者が出馬する。 (日本語翻訳・編集 アフロ)