[アンカラ 30日 ロイター] – トルコ統計庁が30日発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比2.0%増加した。国内の金融引き締め政策やイスタンブール市長の逮捕に端を発した国内市場の混乱などが影響し、市場の予想には届かなかった。 成長率は2024年第4・四半期の3.0%から減速した。ロイターがまとめたエコノミスト予想は2.3%だった。 季節調整と暦年調整後のGDPは前期比1.0%増となった。 シムシェキ財務相はXへの投稿で、ディスインフレは順調に進んでおり、経済は緩やかに成長し、消費と投資の見通しは均衡が取れているとの認識を示した。「第2・四半期の初期指標は、経済活動が緩やかなペースで継続していることを示唆している」と指摘した。 さらにその後の声明で、「成長、雇用、輸出を支援しながらディスインフレの過程で想定される悪影響を軽減するための包括的な対策を迅速に講じている」と説明した。 統計庁のデータによると、第1・四半期は建設業が7.3%、情報通信業が6.1%、その他のサービス業が4.7%それぞれ成長した。 調査会社ブルムチェクチ・リサーチ&コンサルタンシーはメモで、「第1・四半期は個人消費、投資、在庫積み増しが成長を押し上げた一方、純輸出が重しとなった」と分析した。「短期的な成長見通しについては、先行指標は第2・四半期のGDP成長の勢いが緩やかに鈍化することを示している」と指摘した。