沖縄米兵、性的暴行否認 県警が県に非通告、昨年6月発覚

沖縄県で昨年5月、成人女性に性的暴行をしようと負傷させたとして、不同意性交致傷罪に問われた在沖縄米海兵隊の上等兵ジャメル・クレイトン被告(22)は2日、那覇地裁(小畑和彦裁判長)の裁判員裁判初公判で「一切していない」と起訴内容を否認した。沖縄で昨年6月以降に発覚した米兵による性的暴行事件で裁判員裁判は初めて。 検察側は冒頭陳述で、被告が面識のない成人女性に声をかけ、一緒にタクシーに乗って付きまとったと指摘した。弁護側は承諾の上で同乗し、車内で親しげに会話していたと反論した。 昨年5月に被告を逮捕した県警は「被害者のプライバシー保護」を理由に公表せず、起訴後の同6月に事件が明らかになった。先に発覚した米空軍兵の事件と併せ、日本政府や県警から県に情報が伝わっておらず、政府が非公表事件を巡る県への連絡体制を見直す一因となった。 起訴状によると、昨年5月26日、読谷村で女性の背後から首を絞め、女性のズボンのボタンを外すなどして性交しようとしたが目的を遂げず、両目などに約2週間のけがをさせたとしている。

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