警視庁捜査1課の警部が、臨場した火災現場で現金を盗んでいたとして逮捕された事件で、警視庁は4日、別の火災現場からも現金を盗んだとして、警部を再逮捕した。 窃盗の疑いで再逮捕されたのは、政野亮二容疑者(51)。捜査1課の「火災犯捜査」で長年、出火原因調査を担当していた。容疑を認め、「このようなことをしてしまい申し訳なく思っている。ただただ謝り、盗んだお金を弁済したい」と供述しているという。 再逮捕容疑は令和6年1月、東京都港区の集合住宅の一室が燃えた火災で、現金約290万円を盗んだとしている。この火災では、1人暮らしの70代女性が死亡していた。失火とみられる。 政野容疑者は4年10月、東京都渋谷区のアパートの火災現場で現金約300万円を盗んだ疑いなどで、今年5月に逮捕されていた。警視庁は4年10月から7年2月にかけ、約10件計約900万円を盗んだとみて調べている。